
「上の親知らずと下の親知らず、どちらが抜きやすいの?」「下の歯は特に怖いと聞いたけど、本当?」——親知らずの抜歯を考えているとき、こうした疑問を抱える方は多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると、上の親知らずと下の親知らずは、解剖学的な構造の違いから抜き方・難易度・リスクが大きく異なります。一般的に上の親知らずは比較的短時間で抜歯できるケースが多い一方、下の親知らずは神経に近接していたりすることがあり、難易度が上がるケースが少なくありません。ただし個人差があるため、まずはCT撮影などで状態を正確に把握することが重要です。
✅ 上の親知らずと下の親知らずで抜き方がどう違うのか
✅ 難易度・リスク・費用の目安と、難症例になるケースの見分け方
✅ 抜歯後の痛み・腫れを軽減するための正しいケア方法
📋 この記事の目次
▸ 親知らずの上と下、抜く前に多くの方が感じる不安とは
▸ 上の親知らずと下の親知らず——構造上の違いを知る
▸ 上の歯・下の歯の抜き方と難易度を比較する
◦ 上の親知らずのメリット・デメリット ◦ 下の親知らずのメリット・デメリット
▸ 親知らず抜歯の費用目安と治療の流れ
▸ 術後の過ごし方——上下で気をつけるポイントの違い
▸ 東京新橋歯科口腔外科が選ばれる理由
▸ よくあるご質問
親知らずの上と下、抜く前に多くの方が感じる不安とは

親知らずの抜歯を検討している方からよく聞かれるのが、「下の歯は特に怖い」「上の歯はすぐ抜けると聞いたけど本当?」「他の歯科医院で難しいと言われた」といったご不安です。インターネット上にはさまざまな情報が飛び交っており、何が正確な情報なのか判断しにくい状況があります。親知らずをめぐる不安の多くは、「自分の歯がどんな状態にあるのかわからない」というところから来ています。まず大切なのは、不安を一人で抱え込まず、正確な診断を受けることです。
よくある誤解として、「下の親知らずはすべて大変」「上の親知らずはすべて簡単」と思い込んでしまうケースがあります。実際には上の歯でも生え方によっては上顎洞(副鼻腔)に近接していて慎重な対応が必要なケースもあり、一概に「上は簡単・下は難しい」とは言えません。状態の把握こそが最初のステップです。
上の親知らずと下の親知らず——構造上の違いを知る
Point 01 歯根(ルート)の形状
上の歯は歯根が少なく・短いことが多い
上顎の親知らずは歯根が1〜2本で比較的まっすぐなケースが多く、骨との癒着(固着)がなければスムーズに抜歯できることがあります。一方、下顎の親知らずは歯根が2本あり、湾曲していたり、根が大きく広がっていたりするケースも少なくなく、これが抜歯の難しさにつながることがあります。ただし個人差があり、CT撮影で事前に形状を確認することが重要です。
Point 02 周辺の重要構造との距離
下の歯は「下歯槽神経」に近いことがある
下顎には「下歯槽神経」という重要な神経が通っており、下の親知らずの歯根がこの神経に近接しているケースがあります。神経との距離が近いほど、抜歯時に感覚の変化(しびれ等)が生じるリスクへの配慮が必要になります。上顎の場合は「上顎洞(副鼻腔)」との位置関係を確認します。いずれもCT撮影で事前に位置関係を把握することが安全な治療の基本です。
Point 03 生え方(埋伏の方向)
水平・斜め埋伏は下の歯に多くみられる
歯が歯ぐきの中に埋まっている「埋伏歯」のなかでも、横向きに埋まった「水平埋伏」は下顎に多くみられます。水平埋伏の場合は歯を分割して取り出す必要があり、通常の抜歯より処置時間が長くなる傾向があります。上顎では完全埋伏のケースはやや少なく、斜めに生えていても口腔内から確認しやすいことが多いです。
上の歯・下の歯の抜き方と難易度を比較する
歯根の形状
1〜2本・比較的まっすぐなことが多い
2本・湾曲・開いている場合あり
骨の硬さ
海綿骨が多く比較的やわらかい傾向
緻密骨が多く硬い傾向
注意すべき構造
上顎洞(副鼻腔)との距離
下歯槽神経との距離
処置時間の目安
数分〜30分程度(個人差あり)
15分〜1時間以上(個人差あり)
腫れ・痛みの傾向
比較的軽い傾向(個人差あり)
翌日〜3日目がピークのことが多い
※あくまでも一般的な傾向であり、個人の口腔内の状態によって異なります。必ず専門医による診断をお受けください。
上の親知らずのメリット・デメリット
✅ メリット
・骨がやわらかく抜けやすいケースが多い
・歯根がまっすぐで処置時間が短い傾向
・下顎ほど腫れにくいことが多い
・下歯槽神経へのリスクを考慮しなくてよい
⚠️ デメリット・注意点
・上顎洞(副鼻腔)に近いと特別な配慮が必要
・完全埋伏の場合は骨を削る処置が必要なこともある
・口が大きく開けにくい場合、視野が確保しにくいことがある
下の親知らずのメリット・デメリット
✅ メリット
・視野が確保しやすく術者が状態を把握しやすい
・まっすぐ生えていれば比較的スムーズに抜歯できる
・適切な処置を受ければ術後回復は十分に期待できる
⚠️ デメリット・注意点
・水平埋伏では歯を分割する処置が必要な場合あり
・下歯槽神経に近い場合は慎重な対応が必要
・術後2〜4日間、腫れ・痛みが出やすい傾向
・骨が硬いため処置時間がかかることがある
親知らず抜歯の費用目安と治療の流れ

費用の目安(保険適用)
難抜歯・埋伏歯(保険適用)
約8,000〜15,000円
静脈内鎮静法(自費)
別途自費料金(要お問い合わせ)
※いずれも目安です。口腔内の状態によって変わりますので、詳細はご来院時にご確認ください。
抜歯の一般的な治療の流れ
STEP 01
初診・問診・CT撮影:口腔内の状態を確認し、歯科用CTで親知らずの位置・角度・神経との距離を3次元で把握します
STEP 02
治療方針のご説明:診断結果をもとに抜歯の難易度・リスク・費用・所要時間をご説明します
STEP 03
麻酔の実施:局所麻酔を行い、必要に応じて静脈内鎮静法を併用します。麻酔が十分に効いたことを確認してから処置を開始します
STEP 04
抜歯処置:生え方に応じて、必要であれば歯を分割しながら丁寧に抜歯します
STEP 05
縫合・術後説明:抜歯後は必要に応じて縫合し、術後の注意点(食事・うがい・痛み止めの使い方)をご説明します
STEP 06
1週間後に抜糸:縫合した場合は約1週間後に抜糸を行います
⚠️ こんな場合は早めの受診をご検討ください
・親知らず周辺の歯ぐきが腫れている・膿が出ている
・口が開きにくい、食事のたびに痛みがある
・隣の歯(第二大臼歯)が痛み始めている
・炎症がある場合はその治療を先に行うことがあります
術後の過ごし方——上下で気をつけるポイントの違い

上下共通の術後注意事項
・当日は激しい運動・飲酒・長時間の入浴を避ける
・抜歯窩(抜いた穴)を舌や指で触らない
・強いうがいをしない(血の塊=血餅を取り除かないため)
・処方された鎮痛薬・抗生物質は指示通りに服用する
・食事はやわらかいものから始め、抜歯側で噛まない
上の親知らず抜歯後に特有の注意点
上顎の親知らずを抜いた後は、上顎洞(副鼻腔)に歯根が近接していたケースでは鼻から血が混じることがまれにあります。また、強く鼻をかむ動作は一定期間控えることが推奨されます。これは上顎洞と抜歯窩の間の膜を守るためです。担当医から個別に注意事項を受けた場合は必ずそちらに従ってください。
下の親知らず抜歯後に特有の注意点
下顎の親知らず、特に水平埋伏の難症例では、術後2〜4日間を中心に腫れ・痛みが強く出ることがあります。頬が大きく腫れることもありますが、多くは数日〜1週間程度で落ち着いていきます(個人差があります)。また、術後に一時的な口の開けにくさを感じることもあります。
⚠️ ドライソケットにご注意ください
下顎の抜歯後、ごく稀に「ドライソケット」という状態になることがあります。これは抜歯窩に血の塊が形成されず、骨が露出して強い痛みを生じる状態です。術後3〜4日経っても痛みが増している場合は、速やかにクリニックに連絡してください。
東京新橋歯科口腔外科が選ばれる理由
東京都港区新橋に位置する当院は、親知らずの抜歯に特化した口腔外科専門クリニックです。他院で難症例と言われた方や、歯科恐怖症でお悩みの方も、安心してご相談いただける体制を整えています。
✦ 歯科用CT完備で精密診断:術前に3次元画像で親知らずの位置・神経との距離を正確に把握。上下どちらの症例でも、安全な治療計画を立てることができます
✦ 静脈内鎮静法(歯科麻酔専門医在籍):歯科恐怖症の方や複数の抜歯を一度に行いたい方に対応。歯科麻酔専門医が在籍し、口腔外科医との二人体制で処置を行います
✦ 初診当日抜歯対応:歯ぐきに炎症がある場合や全身麻酔が適応のケースを除いて、初診当日の抜歯に対応しています
✦ クラスB滅菌器導入・衛生管理の徹底:欧州規格の最高水準に相当するクラスB滅菌器を導入し、器具の清潔管理を徹底しています
✦ スマホアプリでの受付・WEB予約対応:スマートフォンアプリでの受付・WEB予約に対応しており、待ち時間の軽減と会計のスムーズ化に取り組んでいます
👨⚕️ 院長 畠山一朗 より
「親知らずでお困りの方を救いたい」という一心で、私はこれまで親知らず抜歯の専門的な研鑽を積んでまいりました。前職では全国に先立ち親知らず専門外来を創設し、その責任者として多くの患者様の悩みに向き合ってきました。外科は手技や技術面ばかりが語られますが、それ以前に人と人、心と心のつながりを大切にしています。当院の診察は、親知らずを診る前にまずは患者さんがどのような気持ちかを把握することから始まります。上の歯か下の歯か、難しい症例かどうかにかかわらず、一人ひとりに寄り添った対応を心がけています。培った経験を、ここ新橋の地でより多くの方にご提供できるよう努めてまいります。
よくあるご質問
Q. 上の親知らずと下の親知らずを同時に抜くことはできますか?
A. 同側(右上・右下、または左上・左下)を同時に抜歯するケースは対応できることがあります。ただし、両側を同時に抜くと食事が著しく不便になる場合があるため、基本的には片側ずつ行うことが一般的です。患者様の体調・ご希望・口腔内の状態を総合的に判断してご提案いたします。静脈内鎮静法を活用することで、一度の来院で複数の抜歯に対応できる場合もあります。
Q. 他の歯科医院で「難しい」と言われた下の親知らずも診てもらえますか?
A. はい、他院で難症例と診断された方のご相談も承っています。当院では歯科用CTで精密な診断を行い、口腔外科専門医が治療方針をご提案いたします。神経に近い埋伏歯や水平埋伏など難しい症例にも、エビデンスをもとに経験豊富なスタッフが対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。
Q. 歯科恐怖症でも親知らずの抜歯を受けられますか?
A. はい、当院では静脈内鎮静法(歯科麻酔専門医在籍)を導入しており、歯科恐怖症の方でも処置中の不安・緊張を和らげながら治療を受けていただける環境を整えています。静脈内鎮静法は自費での対応となりますので、費用の詳細はお問い合わせください。口腔外科医と歯科麻酔医の二人体制で、安全面に配慮しながら処置を行います。
📋 この記事のまとめ
✅ 上の親知らずは歯根が比較的シンプルで処置時間が短い傾向があるが、上顎洞との位置関係に注意が必要
✅ 下の親知らずは水平埋伏や下歯槽神経との近接など難症例になりやすい要素が多く、CT診断が特に重要
✅ 費用は保険適用で通常抜歯2,000〜5,000円、難抜歯・埋伏歯8,000〜15,000円程度が目安(個人差あり)
✅ 術後の過ごし方は上下で注意点が一部異なり、下の歯は腫れが強く出やすいため担当医の指示に従うことが大切
✅ 上下どちらの症例も、まずはCT撮影と専門医による正確な診断から始めることが回復への近道
東京新橋歯科口腔外科|親知らず専門クリニック
親知らずのお悩み、まずはお気軽にご相談ください
歯科用CT・初診当日抜歯対応・静脈内鎮静法(麻酔専門医在籍)で、上下どちらの症例にも丁寧に対応いたします。他院で難しいと言われた方もご相談ください。
【診療時間】月〜日 10:00〜13:00 / 14:00〜17:00(祝日休診)
JR新橋駅より徒歩5分 / 都営大江戸線汐留駅より徒歩6分 / 都営三田線内幸町駅より徒歩8分
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監修医師プロフィール

畠山一朗(院長)
埼玉県立川越高校(水泳部主将) 卒業
映画『ウォーターボーイズ』シンクロアドバイザー、演技指導、出演
福岡県立九州歯科大学歯学部 卒業
東京医科歯科大学歯学部附属病院 総合診療部研修医
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔外科学分野 修了(歯学博士)
東京医科歯科大学歯学部附属病院 顎口腔外科 医員
さいたま赤十字病院口腔外科 勤務
電源開発歯科診療所 勤務
日本銀行歯科診療所 勤務
みなと赤十字病院歯科口腔外科 勤務
横浜駅西口歯科 勤務
横浜駅西口歯科第2医院 院長
資格・所属学会:歯学博士、日本口腔外科学会認定医、臨床研修指導歯科医、日本口腔外科学会、日本顎顔面インプラント学会、日本口腔インプラント学会、日本再生医療学会、抜歯塾塾長
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。