
「親知らずは全部抜くもの」と思っていませんか?全ての親知らずは抜歯が必要なわけではありません。抜歯が必要な場合と、必ずしも必要でない場合があります。
抜かなくてよいケースとして、「移植の予定がある(将来的に自家歯牙移植などに利用できそう)」「矯正で利用する」「ブリッジや入れ歯の支えになる」などが挙げられています。この記事では、親知らずを抜かずに残す選択肢と、抜歯がすすめられるケースの違い、抜くリスクと抜かないリスクの考え方をまとめました(個人差があります)。
- ✅ 親知らずを抜かずに残してもよいケース(移植・矯正・ブリッジや入れ歯の支えなど)
- ✅ 抜歯がすすめられるケースとの違い
- ✅ 抜くリスクと、抜かないリスクの考え方
「親知らずは抜くべき歯」は本当?

「親知らずは、抜いたほうがいいと聞いた」「でも、できれば残したい」という気持ちを持つ方は、多くいらっしゃいます。歯科医院を受診して、「とりあえず抜きましょう」と言われ、戸惑ったというご相談も、珍しくありません。
親知らずは、虫歯・歯周病のほか、歯列の乱れ、顎の運動の阻害など、トラブルを起こしやすい歯です。一方で、全ての親知らずは、抜歯が必要なわけではありません。最も大切なことは、患者さんご自身の親知らずが、現在どのような状況にあるかを、把握することです。
抜かなくてよいケース|残す理由がある親知らず
抜歯をしなくても良いケースとして、次の6つが挙げられます。
Point 01 まっすぐ生えている
まっすぐ生えていて、噛み合っている。歯みがきができている
まっすぐ生えていて、上下の歯がまっすぐに噛み合っている。歯みがきがしっかりできている場合は、抜かなくて良いケースとして挙げられています。ただし、「まっすぐ生えている」だけで、判断はできません。診察で、状態を確認することが大切です。
Point 02 移植・矯正での利用
将来の移植や、矯正で利用する予定がある
「移植の予定がある(将来的に移植治療(自家歯牙移植)などに利用できそう)」「矯正で利用する」場合も、抜かなくて良いケースとして挙げられています。移植や矯正での利用は、親知らずの状態や、他の歯の状態によって異なります。方針は、担当医と相談して決めます。
Point 03 ブリッジや入れ歯の支え
ブリッジや入れ歯の支えになる
ブリッジや入れ歯の支えになる親知らずは、抜かなくて良いケースとして挙げられています。手前の歯を失っている場合など、親知らずが、他の歯の治療に役立つことがあります。
⚠️ 埋まっている親知らずについて
「骨に完全に埋まっていて、感染のリスクがない(極めて少ない)」場合も、抜かなくて良いケースに挙げられます。ただし、「完全に埋まっている=必ず抜かなくてよい」というわけではありません。感染のリスクがあるかどうかは、レントゲンやCTで、確認します。
抜歯がすすめられるケース

反対に、次のような場合は、抜歯がすすめられます。
- 感染(智歯周囲炎)を起こしたことがある、歯ぐきの腫れや痛み(炎症)を繰り返している
- 親知らず、または手前の歯が、むし歯や外部吸収を起こしている
- 食べカスがたまる、頻繁に食べ物がつまる
- かみ合う歯がなく、周りの歯ぐきや頬、ベロを噛んでしまう
- 手前の歯のむし歯治療の妨げになっている
- 矯正医から、抜くよう指示された
- 歯並びやかみ合わせに悪影響を与えそうなとき
- 正常に生えていても、きちんとブラッシングができない
矯正治療との関係
「矯正で利用する」場合は、抜かなくて良い、「矯正医から抜くよう指示された」場合は、抜歯が必要、という考え方が、両方あります。どちらになるかは、矯正の計画によって異なります。矯正治療を予定している方は、矯正の担当医と、当院の口腔外科医の両方に、ご相談ください。
抜くリスクと、抜かないリスク
親知らずには、抜くリスクと、抜かないリスクがあります。どちらを優先するかで、抜くか、抜かないかを、ご相談させていただきます。
抜かないリスク
過去に何らかの症状があった、あるいは現在ある場合は、根本的な解決法は、抜歯となります。抜歯をしない選択をすると、症状が繰り返し起こり、炎症が広範囲に及ぶ顎骨周囲炎や、顎骨内に炎症が及ぶ骨髄炎となる場合があり、難治性となることがあります。
抜くリスク
抜歯治療では、「下顎部分の診断不足」や「無理のある抜歯」によって、神経や血管を傷つけ、麻痺や多量の出血が起こることがあります。そのため、当院では、CTによる、歯の埋伏状況や神経との位置関係の把握、歯根の診断などをしっかり行い、計画的かつリスクを抑えた抜歯治療を行います。また、抜歯は外科処置のため、術後に、腫れや痛みが出ることがあります。
日頃から歯科健診を
日頃から歯科健診を受けて、不具合の兆候がみられる「親知らず」を早期に発見し、適切な処置をしておくことも大切です。
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診察の流れ|抜くか、残すかを相談します

- レントゲン(パノラマX線)検査:問診票を拝見した後、パノラマX線画像で、親知らずの現状を大まかに確認します
- 口腔内診査:親知らずの歯ぐきに炎症があるかないか、その日に抜歯が可能かどうか、診査します
- カウンセリング:レントゲン画像を見ながら、親知らずについて、ご説明します。抜くべきか、抜かなくても良いかどうかから、相談します
- CT検査:神経・血管が近い場合や、上顎洞(鼻の空洞)に近い場合は、CTで、神経や血管の位置、親知らずとの関係を、立体的に確認します
当院は、親知らずの抜歯が必要ではない場合は、無理におすすめしません。患者様と話し合いながら、抜歯を行うのか、残して経過観察に留めるかを、決定します。
東京新橋歯科口腔外科の親知らず診療の姿勢
- 🦷 CTによる検査・診断——親知らず周囲の神経や血管、骨の形態、親知らずの根っこの形態を把握し、安全で的確な抜歯の判断に役立てます
- 🗣️ 患者様の意思を重視——事前に患者様への説明を行い、リスクについてもご理解いただいたうえで、患者様の意思を重視して施術を行います
- 📅 初診当日の抜歯に対応——歯ぐきに炎症がある場合や、全身麻酔適応のケースを除いて、ほぼ全ての親知らずは、初診当日に抜歯が可能です
- 💉 静脈内鎮静法(自由診療)に対応——歯科麻酔専門医・認定医が担当し、口腔外科医との二人体制で行います
- 🧼 クラスB滅菌器(Lisa)導入、自動精算機、LINE登録で診察券の代わりのQRコード——衛生管理と、待ち時間の軽減に努めています
よくある質問
Q 親知らずを移植に使いたいのですが、何をすればよいですか?
A 「移植の予定がある(将来的に移植治療(自家歯牙移植)などに利用できそう)」場合は、抜かなくて良いケースに挙げられます。移植の方法や、当院での対応の可否、費用については、お問い合わせください。まずは、親知らずの状態を、レントゲンやCTで確認したうえで、担当医にご相談ください。
Q まっすぐ生えている親知らずは、抜かなくていいですか?
A 「まっすぐ生えていて、噛み合っている」「歯みがきがしっかりできている」場合は、抜かなくて良いケースに挙げられます。ただし、正常に生えていても、きちんとブラッシングができない場合や、頻繁に食べ物がつまる場合は、抜歯がすすめられるケースに挙げられます。診察で、状態を確認します。
Q 矯正をする予定です。親知らずは、抜いたほうがいいですか?
A 「矯正で利用する」場合は、抜かなくて良く、「矯正医から抜くよう指示された」場合は、抜歯が必要です。矯正の計画によって異なりますので、矯正の担当医の指示を確認したうえで、ご相談ください。
Q 他院で大学病院を紹介された親知らずでも、相談できますか?
A 「他院で大学病院・総合病院を紹介された」「他院で抜歯を中断された」方には、当院での抜歯をおすすめしています。CTによる検査・診断のうえで、ご説明します。全身麻酔適応のケースなど、状況によっては、お受けできない場合もあります。
Q 費用は、いくらですか?
A 費用については、お電話またはWEB予約の際に、お問い合わせください。料金のお支払いは、クレジットカード、キャッシュレスに対応しています。
📝 この記事のまとめ
- ✅ 全ての親知らずは、抜歯が必要なわけではない。最も大切なことは、ご自身の親知らずの現在の状況を把握すること
- ✅ 抜かなくてよいケース:まっすぐ生えて噛み合っている、歯みがきができている、移植の予定がある、矯正で利用する、ブリッジや入れ歯の支えになる、骨に完全に埋まって感染のリスクがない
- ✅ 抜歯がすすめられるケース:智歯周囲炎を繰り返す、親知らずや手前の歯のむし歯・外部吸収、食べカスがたまる、頬やベロを噛む、矯正医から指示された、など
- ✅ 抜くリスクと、抜かないリスクがある。どちらを優先するかで、抜くか、抜かないかを相談する。当院は、必要ではない場合は、無理におすすめしない
- ✅ 診察は、レントゲン→口腔内診査→カウンセリング→(必要に応じて)CT。費用は、お問い合わせが必要
親知らずを残すか抜くか、まずはご相談ください
東京都港区新橋の東京新橋歯科口腔外科では、CTによる検査・診断のうえで、抜くか、残すかを、患者様と話し合いながら決めます。他院で大学病院を紹介された方、歯科恐怖症の方も、お気軽にご相談ください。
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📞 03-6403-1441
🏥 東京新橋歯科口腔外科 ご案内
〒105-0004 東京都港区新橋4-26-4 愛場新橋タワー6F TEL:03-6403-1441
診療時間:月〜日 10:00〜13:00/14:00〜17:00 休診日:祝日 (受付終了は診療時間終了の30分前)
アクセス:JR新橋駅から徒歩5分/都営大江戸線汐留駅から徒歩6分/都営三田線内幸町駅から徒歩8分
監修医師プロフィール

畠山 一朗(はたけやま いちろう)(院長)
埼玉県立川越高校(水泳部主将) 卒業
映画『ウォーターボーイズ』シンクロアドバイザー、演技指導、出演
福岡県立九州歯科大学歯学部 卒業
東京医科歯科大学歯学部附属病院 総合診療部研修医
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔外科学分野 修了(歯学博士)
東京医科歯科大学歯学部附属病院 顎口腔外科 医員
さいたま赤十字病院口腔外科 勤務
電源開発歯科診療所 勤務
日本銀行歯科診療所 勤務
みなと赤十字病院歯科口腔外科 勤務
横浜駅西口歯科 勤務
横浜駅西口歯科第2医院 院長
資格・所属学会:歯学博士、日本口腔外科学会認定医、臨床研修指導歯科医、日本口腔外科学会、日本顎顔面インプラント学会、日本口腔インプラント学会、日本再生医療学会、抜歯塾塾長
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。
👨⚕️ 院長 畠山 一朗 より
「親知らずでお困りの方を救いたい」の一心で、親知らず抜歯を極めるための研鑽を積んできました。前職の横浜駅西口歯科では、全国に先立ち、親知らず専門外来を創設し、その責任者として、親知らずでお困りの患者様を数多く拝見させていただきました。
また、親知らずについての本の執筆活動や、歯科医師に対しての講演、抜歯塾を設立し、歯科医師に指導することで、より深い知識と技術を習得してまいりました。
当院の診察は、親知らずを診る前に、まずは患者さんがどのような気持ちかを把握することから始まります。外科は手技や技術面ばかりが言われますが、それ以前に、人と人、心と心のつながりを大切にしています。エビデンスをもとに、経験豊富なスタッフが最適な治療方法をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。