
「高血圧や糖尿病があるのですが、親知らずは抜けますか?」「抜歯の注射で、血圧が上がるのが心配」——持病をお持ちの方から、このようなご相談をいただくことがあります。
高血圧、心疾患、脳梗塞や脳出血の既往のある方、不整脈、心筋症、甲状腺疾患、糖尿病など、基礎疾患がある方は、特に静脈内鎮静法が適応となるため、ご相談ください。この記事では、持病がある方が、親知らずの抜歯を考えるときのポイントを、日本口腔外科学会専門医・指導医、日本有病者歯科医療学会専門医の監修のもと、まとめました(個人差があります)。
- ✅ 持病がある方に、静脈内鎮静法がすすめられる理由
- ✅ 抜歯前の全身状態の確認と、当日の流れ
- ✅ 親知らずの炎症を放置するリスクと、受診のタイミング
持病があると、親知らずの抜歯は不安です

親知らずの抜歯は、外科処置です。一般的な抜歯は、外科的な侵襲を加えることになり、体は侵襲に対して治ろうとします。そのときに起こるのが炎症です。傷を治すためには、必ず炎症が起きます。
持病をお持ちの方は、「抜歯で体に負担がかかるのでは」「麻酔の注射で、血圧が上がるのでは」と、不安に感じる方も、いらっしゃいます。一方で、親知らずの炎症を繰り返すと、日常生活に支障をきたすことがあります(後述)。だからこそ、持病のことを、あらかじめ担当医に共有したうえで、安全に配慮して進めることが、大切です。
⚠️ よくある誤解:「持病があるから、親知らずは抜けない」
基礎疾患がある方は、特に静脈内鎮静法が適応となるため、ご相談ください。持病があるからといって、一律に抜歯ができないわけではありません。適応は、全身状態を確認したうえで、判断します。自己判断で、受診をあきらめず、まずは、ご相談ください。
抜歯の麻酔と、血圧・心臓への負担
親知らずの抜歯の際には、まず、麻酔のための麻酔(表面麻酔)を行い、「チクッ」の不快を、できるだけ抑えるように努めます。そのうえで、注射の麻酔を行い、麻酔がしっかり効くまで、最低でも10分間は、待っていただきます。
基礎疾患がある方については、次のとおりです。
Point 01|リラックスした状態で抜歯を受ける
ストレスや、局所麻酔による血圧の上昇、心臓への負担がなくなる
静脈内鎮静法を行うことで、リラックスした状態で抜歯を受けることができるため、ストレスや、局所麻酔(歯茎の注射)による血圧の上昇や、心臓への負担がなくなり、安定した状態で抜歯を受けることができます。
基礎疾患がある方に、静脈内鎮静法がすすめられる理由

静脈内鎮静法とは、点滴から静脈に、眠くなるお薬(鎮静薬)を入れることで、持続的にリラックスした状態をつくりだす方法です(自由診療)。次の基礎疾患がある方は、特に静脈内鎮静法の適応となるため、ご相談ください。
- 高血圧
- 心疾患
- 脳梗塞や脳出血の既往
- 不整脈
- 心筋症
- 甲状腺疾患
- 糖尿病
Point 02|歯科麻酔科医が、常に確認
血圧・脈拍・血液中の酸素の濃度を、常に確認
抜歯中は、歯科麻酔科医が、患者様の血圧や脈拍(心拍数)、経皮的動脈血酸素飽和度(血液中の酸素の濃度)を、常に確認しており、状態に応じて、適切な対応を行います。患者様によって、心電図計を装着し、心拍数を測定することもあります。
Point 03|二人体制
口腔外科医と、歯科麻酔医の二人体制
当院では、抜歯を担当する口腔外科医と、静脈内鎮静法を担当する歯科麻酔医の二人体制で行います。静脈内鎮静法は、日本歯科専門医機構の「歯科麻酔専門医」や「歯科麻酔認定医」が担当します。
抜歯前の全身状態の確認と、当日の流れ
静脈内鎮静法の流れは、次のとおりです。
- 初診時:静脈内鎮静法を希望される方は、食事制限などがあるため、その日は、問診説明になります。専用の問診票を記入していただき、歯科麻酔科医に、患者様の全身状態を共有します
- 抜歯当日の体調確認:当日の体調や、絶食・絶飲を確認します。抜歯や静脈内鎮静法で気になることがあれば、お伝えください(直前に飲食した場合は、中止する場合があります)
- 生体情報モニタの装着:血圧計と、脈拍や経皮的動脈血酸素飽和度を測定するパルスオキシメータを装着し、バイタルサインを確認します
- 静脈路の確保と酸素吸入、静脈内鎮静法の開始
- 親知らずの抜歯:眠っている間に、局所麻酔を行い、抜歯をします。歯科麻酔科医は、バイタルサインや手術の進捗状況をみながら、鎮静薬の量を調節します
- 抜歯終了後:鎮静薬の投与も終了し、少しずつ目が覚めてきます。個人差がありますが、30分ほど院内で休憩していただき、帰宅となります
⚠️ 体調がすぐれないときは
抜歯当日は、できるだけ体調を整えてお越しください。体調がすぐれない場合には、無理をなさらずに仰ってください。体調に問題がないことを確認してから、麻酔のうえ、抜歯を行います。
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親知らずの炎症を、放置するリスク

親知らずの周囲に炎症(腫れ、痛み)がある状態(智歯周囲炎)で放置すると、炎症が広範囲に広がる状態(顎骨周囲炎)を生じ、強い痛み、顔面の腫れ、開口障害、嚥下障害、摂食障害などの症状を生じ、日常生活に支障をきたすことがあります。
さらに、腫れが咽頭周囲に波及(蜂窩織炎)し、気道が閉塞すると、呼吸困難になり、生命に関わる重篤な状態となることがあり、この場合は、入院して加療しなくてはなりません。また、炎症を繰り返すと、炎症が骨の中に及ぶ骨髄炎になることがあります。骨髄炎は難治性で、一般的に歯科医院では対応できません。このような状態にならないために、早めの受診をお勧めします。
炎症があるときは、すぐに抜歯できません
痛みがある状態は、炎症が起きている状態です。歯茎に炎症があると、麻酔が十分に効かないため、すぐに抜歯をすることができません。痛み(炎症)がある場合は、抗生物質を数日服用し、痛み(炎症)を改善させてから、抜歯をします。
東京新橋歯科口腔外科の取り組み
- 🩺 歯科麻酔専門医・認定医による静脈内鎮静法
口腔外科医と、歯科麻酔医の二人体制で、血圧・脈拍・血液中の酸素の濃度を、常に確認しながら、行います。
- 🔍 CTによる検査・診断
抜歯治療において、「下顎部分の診断不足」や「無理のある抜歯」によって、神経や血管を傷つけ、麻痺や多量の出血が起こることがあります。当院では、CTによる歯の埋伏状況や、神経との位置関係の把握、歯根の診断などをしっかり行い、計画的かつリスクを抑えた抜歯治療を行います。
- 🔬 術後の腫れ・痛み・出血に配慮
トレーニングを積んだドクターが、最小の切開と、侵襲を極力抑えることで、術後の腫れ・痛み・出血を抑えるように努めています。
- 🧼 クラスB滅菌器(Lisa)導入
世界で最も厳しいとされるヨーロッパ規格で、最高クラスの滅菌器を導入しています。一人一人の患者様に、滅菌ずみのハンドピースを使用します。
- 🏥 他院で大学病院を紹介された方も
「他院で大学病院・総合病院を紹介された」「他院で抜歯を中断された」方には、当院での抜歯をおすすめしています。
よくある質問(FAQ)
Q 持病(高血圧・糖尿病など)があっても、親知らずを抜けますか?
A 高血圧、心疾患、脳梗塞や脳出血の既往のある方、不整脈、心筋症、甲状腺疾患、糖尿病など、基礎疾患がある方は、特に静脈内鎮静法の適応となるため、ご相談ください。適応は、専用の問診票で全身状態を確認したうえで、判断します。
Q 静脈内鎮静法を希望する場合、初診当日に抜歯できますか?
A 静脈内鎮静法を希望される方は、食事制限などがあるため、初診の日は、問診説明になります。専用の問診票を記入していただき、歯科麻酔科医に、患者様の全身状態を共有します。
Q 抜歯の日に、体調が悪いときはどうすればいいですか?
A 当日は、できるだけ体調を整えてお越しください。体調がすぐれない場合には、無理をなさらずに仰ってください。静脈内鎮静法の場合は、絶食・絶飲を確認し、直前に飲食した場合は、中止する場合があります。
Q 費用は、いくらですか?
A 静脈内鎮静法は、自由診療(自費診療)です。費用については、お問い合わせください。クレジットカード、キャッシュレスに対応しています。
📋 この記事のまとめ
- ✅ 高血圧、心疾患、脳梗塞や脳出血の既往、不整脈、心筋症、甲状腺疾患、糖尿病など、基礎疾患がある方は、特に静脈内鎮静法の適応となる
- ✅ 静脈内鎮静法でリラックスして抜歯を受けると、ストレスや、局所麻酔による血圧の上昇、心臓への負担がなくなる
- ✅ 初診の日は問診説明。専用の問診票で、歯科麻酔科医に全身状態を共有。抜歯中は、血圧・脈拍・血液中の酸素の濃度を、常に確認する
- ✅ 親知らずの炎症を放置すると、顎骨周囲炎、骨髄炎などになることがある。早めの受診がすすめられる
- ✅ 静脈内鎮静法は自由診療。費用は、お問い合わせが必要
持病があっても、まずはご相談ください
東京都港区新橋の当院では、歯科麻酔専門医・認定医と口腔外科医の二人体制で、全身状態を確認しながら、親知らずの抜歯を行います。持病のある方、他院で大学病院を紹介された方も、お気軽にご相談ください。
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🏥 東京新橋歯科口腔外科 ご案内
〒105-0004 東京都港区新橋4-26-4 愛場新橋タワー6F TEL:03-6403-1441
診療時間:月〜日 10:00〜13:00/14:00〜17:00 休診日:祝日 (受付終了は診療時間終了の30分前)
アクセス:JR新橋駅から徒歩5分/都営大江戸線汐留駅から徒歩6分/都営三田線内幸町駅から徒歩8分
監修医師プロフィール
津島 文彦(つしま ふみひこ)(医師)
千葉県立千葉高校 卒業
東京歯科大学 歯学部 卒業
東京医科歯科大学大学院 歯学研究科 修了(歯学博士)
東京医科歯科大学歯学部附属病院 口腔外科 医員
千葉県立がんセンター 麻酔科
Johns Hopkins University Postdoctoral fellow
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 分子免疫学分野 非常勤講師
海老名総合病院 歯科口腔外科 医員
東京医科歯科大学 顎口腔外科 講師
徳島大学大学院 医歯薬学研究部 顎口腔疾患制御学分野 教授
資格・所属学会:歯学博士、日本口腔外科学会 専門医・指導医、日本口腔内科学会 専門医・指導医、日本有病者歯科医療学会専門医、日本顎関節症学会専門医
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。
「親知らずでお困りの方を救いたい」の一心で、親知らず抜歯を極めるための研鑽を積んできました。培った経験を、ここ新橋の地で、より多くの患者様に提供できるように努めます。
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