
親知らずを抜いた後、担当ドクターから「コラーゲンスポンジを入れています」と言われたものの、それが何のためにあるのか、よくわからないまま帰宅した——そのような経験をお持ちの方は、少なくありません。
抜歯後の傷(穴)が早く塞がるように、コラーゲンを入れることが、粘膜の形成と骨形成に有効と報告があるとされています。コラーゲンスポンジを傷口に入れるかどうかは、任意です。この記事では、コラーゲンスポンジ、圧迫止血(ガーゼ)、縫合、抜糸、抜歯後の注意点を、日本口腔外科学会専門医・指導医の監修のもと、まとめました(個人差があります)。
- ✅ コラーゲンスポンジを入れる目的
- ✅ 圧迫止血(ガーゼ)・縫合・抜糸の流れ
- ✅ 抜歯後の注意点(うがい、傷口を触らない、冷やさない、など)
抜歯後の傷口に対する、よくある疑問

「穴が塞がらないのでは」という不安は、自然なこと
抜歯直後、鏡で口の中を見ると、深い穴が開いているように見えます。「このまま塞がらなかったら」と心配になる方は、多く、それは決して大げさな反応ではありません。
傷を治すためには、必ず炎症が起きます。炎症とは、①発赤、②腫脹、③発熱、④疼痛、⑤機能障害を特徴とする生体反応で、抜歯のような外科処置に対して、体が治ろうとするときに起こります。炎症がどれだけ出るかは、侵襲の大きさにより差があります。
コラーゲンスポンジを見て「これは何?」と感じた方へ
抜歯後に、傷口に白いスポンジ状のものを入れられると、「異物を入れられた」と感じて、不安になる方もいます。コラーゲンスポンジの挿入は、「任意」です。入れるかどうかは、担当医が判断します。
抜歯後の傷口が塞がるまでの流れ
抜歯の後は、次の順に、処置を進めます。
Step 01 抜歯直後
コラーゲンスポンジの挿入(任意)と、圧迫止血
抜いた後の傷(穴)が早く塞がるように、コラーゲンを入れることが、粘膜の形成と骨形成に有効と報告があります。抜歯した直後に、コラーゲンスポンジを入れて縫合することで、効果を期待できます。また、ガーゼを強く噛んでいただくことで、圧迫止血を行い、痛みや腫れを最小限に抑えます。
Step 02 縫合
術後の症状まで考慮して縫合
適切に縫合しないと、術後の腫れや痛みを引き起こす原因となるため、術後の症状まで考慮して縫合します。
Step 03 抜糸
抜歯後1〜2週間ほどで抜糸
抜歯後、1〜2週間ほどで、抜糸をします。傷口の治り方は、お一人おひとりで異なりますので、抜糸の時期や、その後の経過は、担当医の指示に従ってください(個人差があります)。
埋まっている親知らずを抜いた後は?
埋まった親知らずの抜歯は、歯茎を切開して、十分に親知らずが見えるようにしなければなりません。当院では、トレーニングを積んだドクターが、最小の切開と、侵襲を極力抑えることで、術後の腫れ・痛み・出血を抑えるように努めています。埋まっている親知らずでも、多くの場合で、1本あたり30分以内になります。
コラーゲンスポンジの役割

なぜ、傷口に入れるのか
コラーゲンスポンジを傷口に入れる目的は、抜いた後の傷(穴)が早く塞がるように、粘膜の形成と骨形成に有効と報告があるためです。効果を期待できるのは、抜歯した直後に、コラーゲンスポンジを入れて縫合した場合です。
⚠️ コラーゲンスポンジについて、知っておきたいこと
- コラーゲンスポンジの挿入は、「任意」です。すべての抜歯で入れるわけではありません
- 「有効と報告がある」という内容で、治り方や、痛み・腫れが出ないことを、お約束するものではありません
- 傷口に入っているスポンジを、ご自身で取り出そうとしないでください(傷は、指、ベロでは触らないでください)
- 費用については、お問い合わせください
縫合・圧迫止血・ガーゼ・抜糸
圧迫止血とガーゼの正しい使い方
Point 01 ガーゼを噛む時間
止血のため、ガーゼを30分しっかり噛む
止血のため、ガーゼを30分、しっかり噛んでください。その後、ガーゼは取って、捨ててください。
Point 02 出血について
数日は、にじむ程度の出血は、異常ではありません
数日は、にじむ程度の出血はありますが、異常ではありません。多く感じる場合は、新しいガーゼなどを傷口において、噛んで圧迫してください。
縫合と抜糸
抜歯の後は縫合を行い、抜歯後1〜2週間ほどで、抜糸をします。縫合の方法や、糸の種類は、担当医にご確認ください。
抜歯後の注意点

- ドライソケットを防ぐため、1週間は、ぶくぶくうがいをしないでください
- 抜歯した傷は、指、ベロでは触らないでください。細菌感染や出血を起こすことがあります
- 上の親知らずを抜いた場合は、2週間は、鼻をかまないでください。くしゃみは、こらえずに出すようにしてください。鼻腔に圧がかかることで、上顎洞に穴が空いて、口とつながる恐れがあります
- 抜歯後に、傷口や顔を冷やさないでください。治癒が遅くなる恐れがあります
- 抜歯した当日は、激しい運動や入浴はせず(シャワーは可)、安静にしてください。血圧が上がり、血の巡りが良くなると、再出血を起こすことがあります
- 麻酔が効いているときは、なるべく食事は避けてください。もし食事される場合は、唇や頬、舌をかまないように、注意してください。しばらくは、辛いものや濃いものは避けるようにしてください。当日は、アルコールを控えてください
- 抜歯した傷と、その1つ手前の歯は、磨かないでください
東京新橋歯科口腔外科の抜歯への取り組み
- 🦷 CTによる検査・診断|親知らず周囲の神経や血管、骨の形態などを把握し、より安全で正確な抜歯を実現するため、CT撮影を積極的に行っています
- 🔬 最小の切開と侵襲|トレーニングを積んだドクターが、術後の腫れ・痛み・出血を抑えるように努めています
- 📅 初診当日の抜歯に対応|歯ぐきに炎症がある場合や、全身麻酔適応のケースを除いて、ほぼ全ての親知らずは、初診当日に抜歯が可能です
- 💉 静脈内鎮静法(自由診療)にも対応|歯科麻酔専門医・認定医が担当し、口腔外科医との二人体制で行います
- 🧼 クラスB滅菌器(Lisa)導入|世界で最も厳しいとされるヨーロッパ規格で、最高クラスの滅菌器を導入しています。一人一人の患者様に、滅菌ずみのハンドピースを使用します
よくあるご質問(FAQ)
Q コラーゲンスポンジは、必ず入れますか?
A コラーゲンスポンジを傷口に挿入するのは、「任意」です。入れるかどうかは、担当医が判断します。費用については、お問い合わせください。
Q 抜歯の後、いつ抜糸しますか?
A 抜歯後1〜2週間ほどで、抜糸をします。傷口の治り方には、個人差がありますので、担当医の指示に従ってください。
Q 抜歯後、傷口に食べ物が詰まったらどうすればいいですか?
A 抜歯した傷は、指、ベロでは触らないでください。細菌感染や出血を起こすことがあります。また、ドライソケットを防ぐため、1週間は、ぶくぶくうがいをしないでください。気になる場合は、担当医にご相談ください。
Q 抜歯後は、必ず腫れたり、痛んだりしますか?
A 傷を治すためには、必ず炎症が起きます。炎症がどれだけ出るかは、侵襲の大きさにより差があります。すべての抜歯が腫れたり、痛むわけではありませんが、少なからず出る想定でいたほうが賢明です。麻酔が切れてからは、痛みがありますが、痛み止めを処方します。
📋 この記事のまとめ
- ✅ コラーゲンスポンジは、抜いた後の傷(穴)が早く塞がるように入れる(任意)。粘膜の形成と骨形成に有効と報告がある
- ✅ 抜歯の後は、圧迫止血(ガーゼを30分しっかり噛む)、縫合を行い、抜歯後1〜2週間ほどで抜糸する
- ✅ 数日は、にじむ程度の出血は異常ではない。多く感じる場合は、新しいガーゼで圧迫する
- ✅ ぶくぶくうがいは1週間しない、傷は指やベロで触らない、傷口や顔は冷やさない、上の親知らずは2週間鼻をかまない
- ✅ 費用は、お問い合わせが必要。クレジットカード、キャッシュレスに対応
親知らずの抜歯・術後のことで気になることは、お気軽にご相談ください
東京都港区新橋の親知らず抜歯専門クリニック。CTによる検査・診断、最小の切開と侵襲、静脈内鎮静法(自由診療)で、安心・丁寧な診療をご提供しています。
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アクセス:JR新橋駅から徒歩5分/都営大江戸線汐留駅から徒歩6分/都営三田線内幸町駅から徒歩8分
監修医師プロフィール
平井 秀明(ひらい ひであき)(医師)
茨城県立土浦第一高校 卒業
東京医科歯科大学 歯学部 卒業
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔外科学分野 修了(歯学博士)
山梨県立中央病院 口腔外科 勤務
千葉県立がんセンター 麻酔科
東京医科歯科大学歯学部附属病院 顎口腔外科 医員
東京医科歯科大学歯学部附属病院 顎口腔外科 助教
新潟大学 顎顔面口腔外科学分野 准教授
資格・所属学会:歯学博士、日本口腔外科学会 専門医・指導医、日本口腔腫瘍学会 口腔がん専門医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医、日本頭頸部癌学会、日本口腔科学会
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。
👨⚕️ 院長 畠山 一朗 より
当院の診察は、親知らずを診る前に、まずは患者さんがどのような気持ちかを把握することから始まります。外科は手技や技術面ばかりが言われますが、それ以前に、人と人、心と心のつながりを大切にしています。「親知らずでお困りの方を救いたい」の一心で、親知らず抜歯を極めるための研鑽を積んできました。まずはお気軽にご相談ください。